遠心力で異物を強力に分離するマルチサイクロンとは

ろ過装置にはフィルターを使うタイプだけでなく、マルチサイクロンのように遠心力を使うタイプも存在します。緩速ろ過やグラスパールフィルターのようにフィルターを使うタイプは、汚れが溜まると性能が低下するので定期的に交換しなければなりません。グラスパールフィルターには汚れを排出する仕組みがありますが、定期的なフィルター交換が必要です。遠心力で汚れを取り除くマルチサイクロンはメンテナンスフリーであり、フィルター交換を行う手間やコストがかかりません。

汚れを除去する優れた性能を備えながら扱いやすいため人気となっています。マルチサイクロンの外観は筒状で上部がほぼ均一になっており、下部に行くほどやや細くなるのが特徴です。上部のカバーには紫外線や腐食に強い素材を、内部には繊維強化熱組成プラスチックを使用しています。汚水は下部から取り込まれる仕組みになっていて、汚れが分離されると外部から出て行きます。

内部に設置されている複数のサイクロンには、水力学的な設計がなされています。サイクロンの基本的な仕組みは掃除機に使われているものと同じで、汚水が流れ込むと強力な遠心力を発生させます。マルチサイクロンは下部に透明なポリカーボネートの沈殿槽があり、外部から汚れが溜まるのを確認できます。ある程度の汚れが溜まったら、ドレンバルブを開いて排出できるので難しい制御は不要です。

マルチサイクロンは高性能で耐久性が優れているだけでなくメンテナンスフリーで扱いやすいため、様々な工場や浄水場などで使われています。

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